【トスカーナの休日】(2003/アメリカ・イタリア/115分)
(↓*一部ネタバレ注意↓)
こちらもベストセラー「トスカーナの休日」をもとにしたした作品です。
突然の離婚にぼろぼろに傷ついてしまった主人公フランシスを、
ベテラン女優ダイアン・レインが演じています。
「運命の女」のような妖艶な人妻もハマリ役ですが、こういうキュートな演技をしても意外と似合ってる、不思議な女優さんです。上品さが漂ってるんですよね。
夫の裏切りに傷ついた彼女を励ます為、友人たちは彼女にイタリア・トスカーナへのチケットを用意します。
ほんのきまぐれの傷心旅行のつもり・・
でもその地で、彼女がはじめに出会ったのは、傷を癒すイタリア男性ではなく、”ブラマゾーレ(太陽に焦がれる者)”という名前のついた、
築300年の荒れ果てた家でした。
その家を衝動買いしたフランシスが、壊れてしまった自分の心と重ね合わせるように、無心に修復していく様子は、切なさすら漂います。
段々と自信を取り戻した彼女が、次に恋に落ちたのは、素敵なイタリア男性。
「私もまだまだイケる!!」と無邪気にはしゃいだり、その人に会うために泥んこになりながら坂を駆け下りるシーンなんて、”少女”に戻ってしまった女性の等身大の姿を上手に表しています。
フランシスが、その男性のもとを素敵な白いワンピースで訪れるシーンは目が覚めるような美しさです。
ダイアンは可愛くも美しくもなれる特異な女優だなぁとつくづく感じさせられます。
ここまでだとありきたりの恋愛映画といった感じに終わってしまうのですが、それとは一線を画しているのがこの作品の面白いところ。
やがて彼女は、ずっと願っていたかけがえのないものを、このトスカーナで手にします。
でもそれは物語の中のきれいごとではない、現実に近い形の幸せ。
彼女を特別扱いしないイタリアの人々の気風と、目には見えにくい
優しさ、あたたかさも感じ取れます。
そういうあたたかな感情をじわじわと味わうことのできる、おすすめの作品です。
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