【 コーラス】 (2005/フランス/97分)
母国フランスにて2004年度の観客動員数No,1に輝き、なんと国民の 7人に1人が観たというほど話題を呼んだ作品です。
日本でも、文部科学省が特別選定した感動映画なんです。
製作は、「ニュー・シネマ・パラダイス」にてサルヴァトーレ役を演じた
ジャック・ペラン。
本作にも出演して優しい存在感を出しています。
舞台は1949年、フランスの片田舎。貧しさ等様々な事情によって
寄宿生活を余儀なくされた少年達。
その寄宿学校の名は「池の底」。(かわいくない名前ですよね)
体罰をもいとわない教育方針の校長のもと、子供達の繊細な心は悲鳴をあげていました。
誰も会いに来てくれない面会日、帰る家のない夏休み。
そんな子供達が寂しさを紛らわす為の方法は、思いつく限りのいたずらを繰り返すことだけ・・。
そんな学校に赴任したさえない音楽教師クレマン・マチューを演じるのは、フランスで最も愛される俳優といわれるジェラール・ジュニョ。
監督・脚本も務めた「バティニョールおじさん」でも名演技をみせています。
そんなマチュー先生は、音楽を教えることで心を通じ合わせようと、子供達を集めて合唱団をつくる決意をします。
校長はもとより、他の教師からも一笑にふされながらも、あきらめずに無償の愛を注ぎつづけるマチューに、次第に子供達のかじかんだ心が溶かされていきます。
作品の中ですばらしい楽曲を担当するのは、リヨンに実在する、サンマルク少年少女合唱団。
そこで実際にソリストとして活躍していた少年、ジャン=バニスト・モニエが、約3000人のオーディションの中から、”奇跡の歌声”を持つピエール役に抜擢されました。
他の生徒達も、ほとんどが素人。作られていない自然の表情が微笑ましい限りです。
ジャック・ペランの息子も、愛くるしい最年少ペピノ役で初デビューを飾っています。
一番の問題児、モンダン役の青年は、なんと実際に青少年更正施設に入所中の青年。
担当判事の猛烈な反対があったのですが、監督自身が熱意ある説得を繰り返し、出演が決まりました。
しかし撮影中の少年は、問題を起こすどころか終始他の子供達を気遣う優しさをみせていたそうです。
「ニュー・シネマ・パラダイス」、「リトル・ダンサー」に続く、普遍的な少年時代を描いた傑作。
フランスの美しい風景と少年達の透き通るような歌声が観るものの感情を熱くさせる、そんな感動作品です。
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